「君を絶対愛さない」と言ったクールな警視正に滾る愛を刻まれました
熱を測ってみると三十八度のままで激しく落胆したが、頭がズキズキと痛む以外に不快感はないし、お腹が空いて食欲もある。熱だけ下げればいいので気は楽だ。
喉を潤してからなにか食べようと立ち上がる。ふらっと立ちくらみはしたものの、わりと普通に歩けた。
廊下はひっそりとしていて、音を立てないように気をつけながらリビングへ入る。
ダイニングテーブルの上にメモ用紙が置いてあり、目を落とすと巧さんからのメッセージが書いてあった。
「おはよう。仕事に行ってくる。ネットで注文したもの以外に、必要そうなのを買っておいたから好きに使って。ゆっくり休むように……」
声に出して読み上げていたが、熱いものが胸を突き上げたので語尾は揺れて蚊の鳴くような声になった。
巧さん、きっとほとんど眠れていない。置き手紙にしたのも、メッセージを受信した音で起こさないように気を遣ってくれたのだろう。
キッチンに置かれているものと冷蔵庫のなかを確認し終わる頃には、幸せな気持ちで胸がいっぱいになってその場にしゃがみ込んだ。
喉を潤してからなにか食べようと立ち上がる。ふらっと立ちくらみはしたものの、わりと普通に歩けた。
廊下はひっそりとしていて、音を立てないように気をつけながらリビングへ入る。
ダイニングテーブルの上にメモ用紙が置いてあり、目を落とすと巧さんからのメッセージが書いてあった。
「おはよう。仕事に行ってくる。ネットで注文したもの以外に、必要そうなのを買っておいたから好きに使って。ゆっくり休むように……」
声に出して読み上げていたが、熱いものが胸を突き上げたので語尾は揺れて蚊の鳴くような声になった。
巧さん、きっとほとんど眠れていない。置き手紙にしたのも、メッセージを受信した音で起こさないように気を遣ってくれたのだろう。
キッチンに置かれているものと冷蔵庫のなかを確認し終わる頃には、幸せな気持ちで胸がいっぱいになってその場にしゃがみ込んだ。