誰よりも1番で
ガチャ
「悠真…くん?」
「おい!大丈夫か?」
「うん おにぃちゃん?」
「そー!」
「咲優……?」
「やっほー」
「…………瑞稀……くん…」
「……。」
お互い無言で向き合う
かと思えば何故か俺の後ろにそしてその手は震えていた
「大丈夫か?」
「……うん……」
大丈夫ではなさそうだけど
「兄貴として俺からひとつだけ」
「…………。」
「悪いけど自分のことばかりに聞こえて葉月の事なんて考えてないように聞こえてくる
悪いけどそんなやつに葉月は渡せないね」
「まぁ正論だな」
「……ゆう……ま……くん……怖い……」
「あ?俺?」
ブンブンと横に首を振って佐々木とやらを指さす葉月
「あぁ。
これが素直な気持ちだな」
「なんで……なんでなんだよ」
「はづにとって……咲優と悠真くんは……彼氏よりも大事な人なの……」
「だってさ?」
「別にマウント取ろうともおわないけど
葉月は彼氏なんていらないんだよ……いや作るのが怖いんだよ……。好きならそれくらいわかってやれよな
まずそこからだわ」
「たしかにそーだね
そこは悠真に同意見かな?
佐々木くん?佐々木くんの気持ちもわかるけど葉月にはそれは出来ないの!わかってあげて欲しいな友達ではダメなの?なんでこだわるの?」
「そりゃ好きだから」
「ならなおさらわかってよ
これ以上苦しむ葉月は見たくない……」
「お前が泣くなよ」
相変わらずこいつらは人のためにやりすぎだな