誰よりも1番で
あれから毎日連絡を取るようになった
悠真 おはよう
葉月 おはよう
今までは
咲優のLINEを荒らし咲優に鬼電をしていたあたし
ひとりぼっちが怖くて誰かの声が聞きたくてでもそんなことを言える人もいなかったから咲優に全てをぶつけていた
それができる相手ができたのだ
葉月 ねぇ。今日仕事で失敗しちゃった……声聞きたいなぁ。
悠真 今仕事。終わったらかけようか?
葉月 いいの?
悠真 いいよ?それまで待てるか?
葉月 うん
~♪~
「はい」
『はい。終わりました』
「お疲れ様」
『ありがとう。どうした?』
「仕事でお客さんと少し揉めちゃって……やっぱり向いてないなぁって……」
『また自分責めてる。誰だって失敗するって』
「でも……でも……涙」
『もしかして泣いてる?』
「泣いてないよ……涙」
『嘘下手くそ!今からそっち行こうか?』
「え……?」
『涙流して……呼吸おかしい人ほっとけなくね?』
「そんなことないよ!泣いてないし!」
たかが電話でバレるなんて思ってなかった。
なんか図星をつかれていきなり気持ちが不安定になってきた……
「ない……て……ない……よ……ハァハァ」
『聞こえてる?今から行くから!
座ってんの?寝転んでんの?落ち着け!』
「ハァハァハァ……だい……じょー……ぶ」
『いや喋んな!寝転がってるんなら座れ!』
「……。」
『葉月!? 聞こえるか?』
その時の記憶なんてない……とりあえずまた迷惑をかけた。
今すぐ切らないと……。
ただそれだけを思った