誰よりも1番で


「着いたー!ってみんな来るの早すぎじゃない??入るまでにどんだけかかるの?」

「まぁまぁそんなもんじゃない?」

「あー!咲優疲れた」

「文句言わない」


雅人くんと咲優ほんといい感じあれは兄妹なのかカレカノなのか……。


「凄い列
雅人チケット買ってきてよ?あそこで待ってる」

「えー。めんどくせぇ。」

「咲優ちゃんも待つ?雅人に任せればいいよ?」

「お前な?ふざけんなよ!」

「別にふざけてねぇけど」

「咲優も雅人と行く……」

「咲優?」

「いこ?」

「じゃ咲優ちゃん雅人頼んだー!」


でたよ咲優のあのおねがい技術
あれされたらあたしでも聞いてしまう


やってんな?あいつ
いやあいつ好きだな?幼なじみの事
うんあれは確定演出だわ……


「大丈夫?水でも飲んで落ち着こう?」

「あ、いえ大丈夫……」

「ほんと?無理は禁物」

「ヘヘヘッ……」

笑って誤魔化しておこう



「何笑ってんの?」

「すみません」

コイツ通用しない……ある意味だるいかもしれません

「無理しない」

「はい??」

「無視してるっしょ?顔色最高に悪い
咲優ちゃんから聞いたけど大丈夫?」

「なに……を……?」

「人混み苦手なんだって?今日薬は?飲んできた?」

「う…ん……。」

「そっか……。まぁ脈安定してるし大丈夫か…」

ん?

「あのー。」

「なに?」

「いやなんでもないです」


この人将来いや進路看護か医者?

頭いいのかな?こんな見た目で……
見た目は関係ないか……


「なに?気になるんだけど?」

「いや大学行かれる方なのかなぁと……。」

「え?別に大学行かないよ?次の進路は専門学校保育のね?」

「保育!?」

「何驚いてんの?」

いや驚くだろ?あんだけ人の脈まで計っておいて進路は保育!?


あなたは看護師か医者にでもなりなさいよ!


「いやなんでも……」

「俺ね?頭すっごい悪いの笑
偏差値最悪笑」

「ハハッ……。そーなんですね…。」

見た目はそーいってますよ……


「だから保育!」



「悠真!ほいよ!」

「サンキュー」

「行こ行こ!
何乗る?なにのる?」

「え?ジョーズじゃなかったの?」

「あ!忘れてた……!行こ行こえー楽しみー!」


咲優さん?
テンション上がりすぎです


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