冷徹王子の甘い笑顔【番外編】
隣同士で座る。
そして自然と繋がれる手。
ここまでが一緒に帰れる日の帰り道の流れだった。
「バスケやるんだね」
私の言葉に驚くことなく笑いながら「やるよ」と話す皇坂くん。
「去年と同様、休んでもいいかなって思ったけど燈真の顔が思い浮かんで、格好いい俺でいようって思ったんだよな」
「そうだったんだ」
燈真の大会が終わった後の公園での光景を思い出す。
皇坂くんに憧れてバスケを始めた燈真。
あの日以来、2人の距離はぐっと近くなって今では本当の兄弟じゃないかと思うくらい仲良しになっていた。
「でも、もう一つ理由はあるよ」
「なに?」
私の顔をじっと見つめ、
「彼女と過ごす初めての学校行事だから」
ニヤッと笑いながら繋いでいる手をぎゅっと握った。
「えっ、あっ、そ、そっか・・・」
不意打ちすぎて咄嗟に視線を逸らしてしまった。
絶対に今、耳が赤い気がする。
「本当、反応可愛いよな」
その言葉と同時に耳を触られ、「ひゃっ//」と声がでてしまった。
慌てて口をおさえるが遅かった。
「はぁ、ここが電車でよかった」
「なんで?」と聞こうと思った私の耳元で
「電車じゃなかったら我慢できなかった」
皇坂くんが低く、甘い声で囁いた。
「な、に、言って・・!」
咄嗟に出た言葉は皇坂くんの唇によって塞がれた。
「ごめん、やっぱり可愛すぎて我慢できなった」
唇が離れたとき、皇坂くんの顔は真っ赤に染まっていた。
そして自然と繋がれる手。
ここまでが一緒に帰れる日の帰り道の流れだった。
「バスケやるんだね」
私の言葉に驚くことなく笑いながら「やるよ」と話す皇坂くん。
「去年と同様、休んでもいいかなって思ったけど燈真の顔が思い浮かんで、格好いい俺でいようって思ったんだよな」
「そうだったんだ」
燈真の大会が終わった後の公園での光景を思い出す。
皇坂くんに憧れてバスケを始めた燈真。
あの日以来、2人の距離はぐっと近くなって今では本当の兄弟じゃないかと思うくらい仲良しになっていた。
「でも、もう一つ理由はあるよ」
「なに?」
私の顔をじっと見つめ、
「彼女と過ごす初めての学校行事だから」
ニヤッと笑いながら繋いでいる手をぎゅっと握った。
「えっ、あっ、そ、そっか・・・」
不意打ちすぎて咄嗟に視線を逸らしてしまった。
絶対に今、耳が赤い気がする。
「本当、反応可愛いよな」
その言葉と同時に耳を触られ、「ひゃっ//」と声がでてしまった。
慌てて口をおさえるが遅かった。
「はぁ、ここが電車でよかった」
「なんで?」と聞こうと思った私の耳元で
「電車じゃなかったら我慢できなかった」
皇坂くんが低く、甘い声で囁いた。
「な、に、言って・・!」
咄嗟に出た言葉は皇坂くんの唇によって塞がれた。
「ごめん、やっぱり可愛すぎて我慢できなった」
唇が離れたとき、皇坂くんの顔は真っ赤に染まっていた。