冷徹王子の甘い笑顔【番外編】
「麗!」
「!!」
その名前が聞こえたとき、微かにだがボールがゴールに入る音が聞こえた。
咄嗟に振り返るがもちろん中は見えない。
扉の近くにもたくさんの人だかりがあるから中の様子が見えないのだ。
でも体育館の中から女子生徒の黄色い声が聞こえるから、
恐らく皇坂くんがシュートを決めたのだろう。
「皇坂くん、決めたのかな!?」
興奮気味に咲羅が話しかけてきていたが、
私は聞こえていなかった。
体育館の中に行きたい。
皇坂くんがバスケをしている姿が見たい。
その思いが胸の中でぐるぐるとしていた。
「ねぇ、弥兎」
名前を呼ばれるのと同時に肩を叩かれた。
「ん?」
咄嗟に振り返ると少し気まずそうにしている咲羅の姿があり、
「どうしたの?」と近寄る。
「ちょっと向こうで話さない?
体育館の中にも入れないしさ。」
咲羅が指をさした先は渡り廊下の近くにあるベンチだった。
「あー、うん、いいよ」
本当はここにいたかったけど、
咲羅の様子も気になった私はその場を離れることにした。
「!!」
その名前が聞こえたとき、微かにだがボールがゴールに入る音が聞こえた。
咄嗟に振り返るがもちろん中は見えない。
扉の近くにもたくさんの人だかりがあるから中の様子が見えないのだ。
でも体育館の中から女子生徒の黄色い声が聞こえるから、
恐らく皇坂くんがシュートを決めたのだろう。
「皇坂くん、決めたのかな!?」
興奮気味に咲羅が話しかけてきていたが、
私は聞こえていなかった。
体育館の中に行きたい。
皇坂くんがバスケをしている姿が見たい。
その思いが胸の中でぐるぐるとしていた。
「ねぇ、弥兎」
名前を呼ばれるのと同時に肩を叩かれた。
「ん?」
咄嗟に振り返ると少し気まずそうにしている咲羅の姿があり、
「どうしたの?」と近寄る。
「ちょっと向こうで話さない?
体育館の中にも入れないしさ。」
咲羅が指をさした先は渡り廊下の近くにあるベンチだった。
「あー、うん、いいよ」
本当はここにいたかったけど、
咲羅の様子も気になった私はその場を離れることにした。