冷徹王子の甘い笑顔【番外編】
「急にごめんね」
ベンチに座りながら咲羅が謝る。
「ううん、大丈夫だよ。なにかあった?」
「あー、えっと・・・」
珍しく歯切れの悪い咲羅を見ると何かあったのかと不安になる。
「違ったらごめんだけど、
もしかして弥兎って皇坂くんのこと恋愛的な意味で好きだったりする・・・?」
「えっ」
突然の言葉に私は頭が真っ白になった。
何も話さない私に咲羅は続ける。
「いや、ここ最近なんかずっと皇坂くんのことを気にかけているというか
前と少し雰囲気が違うというか、これ!っていう確信はないんだけど、
一緒にいてそうなのかなぁって思うことが増えたからちょっと気になって」
「・・・えっと、」
「あ、別に困らせたいわけではないし、言いたくなかったらいいんだけど、
本当にちょっと気になっただけだから!」
私の表情を見て何かを察したのかそう言葉を続けた咲羅。
伝えたい気持ちとまだ伝えなくても、という気持ちが複雑に絡み合って
私の口は中々動かなかった。
「ごめんね、変なこと聞いちゃったね
そろそろ戻ろっか」
いてもたってもいられなくなったのか咲羅はそう言うとベンチから立ち上がり、
私に背を向け歩き出した。
「あっ・・・」
でかけた言葉を飲み込む。
遠ざかっていく背中が少し寂しそうに見えた。
ベンチに座りながら咲羅が謝る。
「ううん、大丈夫だよ。なにかあった?」
「あー、えっと・・・」
珍しく歯切れの悪い咲羅を見ると何かあったのかと不安になる。
「違ったらごめんだけど、
もしかして弥兎って皇坂くんのこと恋愛的な意味で好きだったりする・・・?」
「えっ」
突然の言葉に私は頭が真っ白になった。
何も話さない私に咲羅は続ける。
「いや、ここ最近なんかずっと皇坂くんのことを気にかけているというか
前と少し雰囲気が違うというか、これ!っていう確信はないんだけど、
一緒にいてそうなのかなぁって思うことが増えたからちょっと気になって」
「・・・えっと、」
「あ、別に困らせたいわけではないし、言いたくなかったらいいんだけど、
本当にちょっと気になっただけだから!」
私の表情を見て何かを察したのかそう言葉を続けた咲羅。
伝えたい気持ちとまだ伝えなくても、という気持ちが複雑に絡み合って
私の口は中々動かなかった。
「ごめんね、変なこと聞いちゃったね
そろそろ戻ろっか」
いてもたってもいられなくなったのか咲羅はそう言うとベンチから立ち上がり、
私に背を向け歩き出した。
「あっ・・・」
でかけた言葉を飲み込む。
遠ざかっていく背中が少し寂しそうに見えた。