きみがいた。
「かずにい、わたしね?」
「うん」
「わたし、かずにいのこと、大好き」
「俺も」かずにいの口から、簡単に俺もという言葉がでてきたので、驚いた。
「手紙書くよ」
「ぜったいだよ?」
「うん」かずにいは、終始飄々としていた。

だけれど2人で家に帰ると、家は藻抜けの殻だった……。
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