きみがいた。
第9章
第9章
「ねえ、かずにい、本当は東京じゃなくて、私たちが出会った京都の田舎の家で住みたいな」
「いいよ、仕事とかこだわりないし」
「本当?」
「うん。またでんぐりがえりする?」
「もう。意地悪だなぁ」
「幸せだな……
まだ、母が死んだ時のこと、フラッシュバックするんだ」
「支えるよ」
「ありがとう……」
私たちは一緒に生きていくことを誓った。
どんな、夫婦でも、わたしたちほど
親密になることはないだろうと思った。
了
「ねえ、かずにい、本当は東京じゃなくて、私たちが出会った京都の田舎の家で住みたいな」
「いいよ、仕事とかこだわりないし」
「本当?」
「うん。またでんぐりがえりする?」
「もう。意地悪だなぁ」
「幸せだな……
まだ、母が死んだ時のこと、フラッシュバックするんだ」
「支えるよ」
「ありがとう……」
私たちは一緒に生きていくことを誓った。
どんな、夫婦でも、わたしたちほど
親密になることはないだろうと思った。
了