きみがいた。
僕は、黙ったまま手で5と1を作った。
「あたしよんさい!かずちゃん、かずにいだね!」僕は少し意地悪そうな顔で、ふふん、と笑った。今度はしおちゃんはいきなり隣の部屋へ行ってしまい、数秒後に戻ってきた。
「みてみて!」しおちゃんは箱に紙きれがたくさん入ったのを見せてきた。
「?」
「作ったの!」しおちゃんは、工作が好きだった。
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