蝉時雨ーイジメとの戦いー
「まぁいい・・・明日からは遅刻せずにこいよ。」
「はい。」
私は洗濯をするために部室に行った。
遠くで、テニス部の玉を打つ音が聞こえる。
遠くで、元気の良い掛け声が聞こえる。
窓から外を覗くと、真剣な顔で泥だらけになりながら練習する、私の大好きなサッカー部の皆が見える。
汗がきらきら輝いている。
私は、この時間が好きだ。
例えば、面白い本を読んだり、誰かと楽しく話しをしている訳じゃない。
ただただ、洗濯をしながら皆の眩しい姿を見て、聞いているだけ、
私はこの時間が大好きだ。
私のマネージャーをやめない理由の一つはこの時間が好きだから。