蝉時雨ーイジメとの戦いー
私は洗濯が終わるとドリンクを作り、タオルを持ってグラウンドに走る
「ドリンクもってきました!はい、守屋先輩」
私は一番近くにいた守屋先輩に渡した。
「あぁ、ありがとう」
「西尾先輩、どうぞ」
「ありがとうございます」西尾先輩は紳士的な人で、優しく爽やかで女子から人気がある。
「夏木先輩もどうぞ」
「…あかん」
夏木先輩はなぜか怖い顔になる
「は?」
「あかんで凛ちゃん、夏木先輩やのうて、純って呼んでくれっていっとるがな」
「でも…」
「でもじゃあらへん!」
「う…」
「もー純先輩!そんな凛を困らせないでください!」
私が困っていると、優が助け舟を出してくれた。
「あ、優ドリンクどうぞ」
「センキュ」
「凛ちゃんにはいつか絶対純って呼ばせるからな!」
「はいはいw」
私はクスッと笑った
「凛先輩、俺にもください」
私が夏木先輩達と話していると、一年生の桃浦隼人くんがきた
なんかしっかりしている子で、大人っぽいんだよね…
「あ、はい!どうぞ隼人くん」
「凛ちゃん…隼人は名前でよんどるのかいな…」
「あははは!純先輩だっせぇ!」
…やっぱり
サッカー部のみんなが大好きだ
他のメンバーにも渡して、私はみんなの応援をした