それを相性と呼ぶのなら
きっと三喜は、若い女がよくなったんだ。

こんな40手前のオバサンよりも、ぴちぴちの子供産み放題の女が。

「分かった。」

「こんな話をしても、俺と結婚する気ないの?」

「だって、子供産めるか分からない。」

そうだよ。

跡継ぎ産まなきゃいけないプレッシャーなんて、今の私には酷過ぎ。

すると三喜は、うんうんと頷いて、伝票を持って立ち上がった。

「お会計は、済ませておくから。」

「……うん。」

こんな時でも、すがれない私は、間違いなく男っぽい。
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