それを相性と呼ぶのなら
私がそっといなくなろうとすると、海里は私の顔を覗き込んだ。

「飲みに行こうか。」

「うん。」

すんなり返事ができたのは、決して才華ちゃんに見せつける訳じゃない。


「日本酒、今日はどうする?川瀬。」

「小山がいいな。」

「じゃあ、小山2合。」

すんなり打ち合わせしなくても、日本酒を頼む海里。

うん、気は利く。

昼間、派遣社員だって事を除けば?
< 18 / 30 >

この作品をシェア

pagetop