それを相性と呼ぶのなら
まさかあんなにスマートに、食事に誘える女の子だったなんて、知らなかった。

私は、スマホを取り出すと、三喜に電話を架けた。

「ああ、三喜?もし、彼女がいないんだったら、紹介したい子がいるんだけど。」

彼の返事は、”うん”だった。

本当に彼女を欲しがっているのか、もしくはもう一度だけ、私に会いたいと思っているのか。

そんなのは、もうどうでもよかった。


三日後。

私は三喜との待ち合わせに、才華ちゃんを連れて来た。

「あの……部長、これって……」

「ああ、ただ一緒に飲むだけだから。」
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