それを相性と呼ぶのなら
そしてお店に行くと、私と才華ちゃんが並んで座って、海里は才華ちゃんの向かいに座らせた。

「才華ちゃん、この方ね。平林産業の、社長の息子さん。」

「えっ!御曹司の方ですか!?」

才華ちゃんの驚きに、三喜は喜んでいる。

「そうなるね。」

初めて会った時の事を思い出す。

私が驚いた時も、三喜は喜んでいた。


「こちらは、木原才華さん。ウチの社員よ。」

「へえ。じゃあ、編集さん?」

「はい。」
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