それを相性と呼ぶのなら
「今日から宜しくお願いします。」

「お願いします。」

ファンタジー担当の編集者達とも挨拶が済んで、私は早速目の前にある書類を、手に取った。

「新人賞?」

「ああ、ファンタジー部門だけ、この時期にやっていたんです。」

「そう。」

新人賞に輝いたタイトルを見ると、《転生したら悪役令嬢になっていました》《皇太子は公爵令嬢を溺愛している》など。

今時のタイトルが、並んでいる。


「そう言えば、今新人賞受賞した方が、最新作の打ち合わせで来ていますよ。」

「会いたいわね。」
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