それを相性と呼ぶのなら
「……ご期待に添えられるように、がんばります。」

「おう。」


私と関係ないファンタジーか。

その掛け合わせ先を、探している途中ですよ、私。


そんな時、辻本から電話が入った。

『久しぶりに再会したんだし、飲みにでも行かない?』

『……そうね。何たって期待の新人さんですもんね。』

私にはまだ理解できないファンタジーの世界を、彼は知っている。

私は二つ返事で、引き受けた。
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