先生大好き

１．初恋

　入学式当日。　

小学校からの友達と入学式に向かう。
家から中学校までは少し遠いけど、
その間に友達とは担任の先生はどんな先生かな～？
って話で盛り上がっていた。

　話がもりあがっているうちに学校についた。
集合時間より早く着いたけどもうたくさんの同級生がいた。
友達と話してるうちに受付時間になって、
受付の所に並んで自分の名札を受け取って新品の体育館シューズをはいて、
体育館の裏で出席順に並んで、体育館に入った。
イスが用意されていて、イスに座って校長先生の話を聞く。
校長先生の話は長くて、私達、新１年生は、
早く担任の先生を知りたくてしょうがなかった。
校長の長い話も終わり、いよいよ担任の先生の発表！！
私達１年１組から発表だった。
凄いドキドキした。

そしていよいよ発表の時。
校長先生の
「１年１組の担任の先生は・・・鈴木耕太先生です」
の校長先生の声を聞いて端から出てきて
「１年１組の担任の鈴木耕太です。１年間ヨロシクお願いします」
って言って礼をした先生を私はただ呆然と見ていた。
若くて凄いかっこいい先生でびっくりした。

全クラスの先生の発表が終わり教室に行って先生の話を聞いた。
「え～さっきも校長先生から発表されたように俺が１年１組の担任になった鈴木耕太です。１年間ヨロシクな！」
あたしは「超かっこいい！こんな先生私にはもったいないよ！」
と思いながら話を聞いていた。
　その時、思った。私は先生に恋しちゃったんだ。
と、すぐに分かった。
先生はまだ２４歳。
私は１３歳。
１１歳も年上の先生に恋をしてしまった・・・。
　
話も終わって学校からの帰り道、家に帰ってからも、
ずっと先生の事しか考えていなかった。
早く明日になってほしいとばかり思っていた。