無自覚姫は今日も美形集団を纏わせる~男子視点 真空との出会い~
僕はある日、部室から出て帰ろうとしていた。





変装もしていたし、僕だってことはバレてないはず。





でも、だからか・・・見たことない教師に呼び止められたのだ。





「そこのキミ、この資料を準備室に持って行ってくれないか?」





数少ない教師は、動画作成部の存在と僕たちの存在を知っている。





この教師は・・・知らない教師だ。





どうしよう・・・準備室なんて知らないし、うろうろするコトで僕の存在がバレたら?





動画作成部のみんなに迷惑が掛かる・・・。





なんて言えばいい?





断る方法・・・大事な用事がある、とか?





いや、あまりにもわかりやすすぎるか、ウソって。





「えっと・・・その」





声もあまり聴かせたくない。





もしこの教師が生徒全員の声を覚えていて・・・『聴いたコトない声だな』とか言われたら終わりだ。





そして、天使は現れた。




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