千瀬垣くんの所有物には絶対ならない!
容赦なくそんなことを言ってくる千瀬垣くんが、悪魔のようさえ思えてきた。
「まぁ、だからせいぜい俺に飽きられないように頑張ってよ」
「……っ」
「彩加ちゃんは俺の、新しい玩具……なんだからさ」
やっとの思いで手に入れた、私の楽しい高校生活。
2年生になって、これから友達といろんな思い出を作って、いつかは恋なんかもしちゃったりして。
私に訪れるであろうそんな明るい未来は、たった今。
目の前にいる彼によって……閉ざされてしまった。
***
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✱.˚‧º‧┈┈┈┈┈┈┈┈┈‧º·˚.✱
「なに?里緒ちゃん、
もしかして俺に惚れちゃってんの?」
「でも、ダーメ。
俺は誰のモノにもなんないの」
私の人生の中で
一番最悪だった日に出会った人。
背が高くて、スタイルがよくて
女の子がみんな
振り返っちゃうくらいイケメンで。
バーやクラブを何個も経営している
夜の世界のトップに君臨する彼に──。
「んじゃ、里緒ちゃんを
振った男に会いに行こっか」
「何するのかって?
そんなの決まってんでしょ」
「俺らのほうがいいカップルだって
嫌ってほど見せつけて嫉妬させてやんの」
本気の恋を、してしまいました。
**高瀬 綾人(26)**
・夜の街でバーやクラブを経営している
・チャラくて、嘘つきで、女ったらし
・だけど里緒の前ではいつも優しくして…?
**入月 里緒(17)**
・彼氏に振られて意気消沈
・好きになったら一途
・大好きな人に愛される、そんな恋を夢見ている
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「でもいいの?
俺を彼氏になんかしちゃったら
もう多分、止まんないよ?」
「里緒ちゃんの男関係に
めっちゃ口出しすると思うし、
遊びに行くときの服装も、
絶対露出なんかさせないし。
心配だからどこで誰と
何してるのかしょっちゅう連絡するかもよ?」
「そんな男と、
里緒ちゃん本当に付き合える?」
彼に恋をするということが
どんなに危険かだなんて、分かってるよ。
でも、もう好きになっちゃったんだもん。
この恋を止めることなんて
もう、きっと、無理なんだ──。
✱.˚‧º‧┈┈┈┈┈┈┈┈┈‧º·˚.✱
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*****
桜ヶ丘学園中等部の、生徒会執行部。
それは、この学園に通う
すべての生徒たちが羨む、謎だらけの組織。
メンバーに選ばれるのは、生徒会長自らが選任した人だけ。
どんな基準で選ばれるのか、
何をすれば生徒会の一員になれるのか、
何一つ明かされることはない。
ただ、生徒会には生徒たちの代表として
学園内のあらゆる決定権を持っているのだとか。
「私、生徒会になんて入りたくないんですけど!」
そんなみんなの憧れの象徴である生徒会に
どうして私が選ばれちゃったの!?
「ダメだよ、杏子ちゃん。
生徒会の言うことはちゃんと聞こうね」
優しい顔した悪魔な副会長も、
「アンタ、なんで生徒会に入ったわけ?」
ぶっきらぼうな監査係の来栖先輩も、
「杏子、もう俺から逃げるの禁止ね」
「そ、そんなの横暴すぎます!」
「残念。生徒会長である俺の命令は絶対、なんだよ」
澄ました顔した絶対的生徒会長、袴田先輩も、
お願いだから、これ以上私にかまわないでください──!
*****
2024.6.7〜
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✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼
大学を卒業後
大手食品会社の秘書課に配属され
今では商品開発部の部長専属秘書として
日々奮闘している加奈。
機嫌に左右される上司の
度重なるパワハラに耐えながらも
もうすぐお付き合いをして一年になる彼氏もいて
いずれは結婚を、と密かに夢見ていた矢先。
彼氏の浮気が発覚し
その相手が自分の友人であることを知った。
彼氏も、友人も、部長も、
すべてが嫌になった加奈は
行きつけのバーでやけ酒をし
人生で初めて、一夜限りの相手と
ベッドを共にしてしまう。
もう二度と恋なんてしない。
明日からは自分一人で生きていく。
そう決意していた、矢先――。
「ずいぶん探しましたよ、キミのこと」
「まさか取引会社の社員だったとはね」
一夜限りの相手だったはずの彼が
"あの"鳳間ホールディングスの
次期社長だったなんて。
*鳳真 瑛人(32歳)*
大手ホテル業界、不動産業界を手掛ける
鳳間ホールディングスの次期社長
帝大を卒業し、海外の大学院を出て
海外支社の発展に力を注いでいた
*谷澤 加奈(27歳)*
大手食品会社『ミツムラ食品』の秘書課
上司からのパワハラに加えて
彼氏の浮気が発覚し、絶望していた
本来はよく笑い、よく食べる普通のOL
冷徹で、愛想がなくて
鉄壁のガードで心を閉ざしている彼は
彼女に触れて、はじめて「本当の愛」を知る――。
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