実話‐愛おしくて大切な人

再開

今日は地元でのバイトだった。5月の連休中。

あたしは8時出勤だったので、8時前にいつもの駐車場に車を止め店に向かって歩いていた。

あたしが歩いている歩道と道路をはさんで、反対がわに店がある。
道路を渡ろうとしたら、反対がわの歩道に男三人が歩いていた。
こっちを見ているので、声をかけられたくなかったあたしはすれ違ってから道路を渡った。

渡って店に向かって歩いていると、後から声をかけられた。

「ちょっとどこの店で働いてるの〜?」とさっきの三人組の一人が言った。

「〇〇ビルの2階」
と答えた。

「今度行くから携帯教えてよ!」

「イイョ」
来る気もないくせに!と思いながら店に入る時間も、すぎそうだったから軽く返事し、あたしは携帯番号をいい始めた。

携帯番号を途中まで教えたぐらいに、相手の男が言った。

「あれ?もしかして愛ぢゃない?」と言われ顔をあげると、昔遊んだ龍だった。それまで、携帯をいじっていて顔をあまり見ていなかった。

「うん。そうだよ!」

「あれ?愛離婚したらしいぢゃん?」

「うん。去年したよ!」

「ぢゃあ〜今度飲みにでも行こうよ!」

「いいよ〜」

「また連絡するから!」

「はいよ〜ばいばい」
と言って別れた。
店に向かう途中、相変わらず軽いなぁ〜と思いながら店に着いた。

龍とは、5.6年ぶりの再開だった。
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