白紙だった未来を変えてくれたのは…

今年の夏、私の新しい恋が始まった―

私は彼の事が気になっていた。元々好きだった人に冷たくされるから。彼は、見た目からしてかっこよく、言動は全部可愛く、時には真剣で、面白く、優しい。こんなに最高な男子なんて初めて見た。

ある日、彼は熱があり学校を休んだ。私は心配になり「大丈夫?」とメールを送った。
少したった頃に彼から「なんとか」と来て私は少し安心した。内心、彼から返信が来た時ドキッとした。彼と話すのは私が思ってた以上にすごく、すごく楽しかった。なんだかんだ話してたらいつの間にか2時間も経っていた。そろそろ寝ちゃうのかな…なんて思っていたら「先輩の声好き」って言われて、別に告白された訳でもないのに彼に好きって言われた事が嬉しくてたまらなかった。

私は彼に声が好きって言われた事で調子に乗って「好きな人いる?」って聞いてしまった…彼は前に好きな人がいるって言ってた気がする。そしたら「気になる人なら1人…」って言うから、どうせ同い年の子なんだろうなってもう諦めてた。諦めてたけど話の流れ的に「誰??」って聞いた。でもかたくなに教えてくれなかった…

だから私は学年だけを聞いた。「同じ学年の子だよね?」もう同じ学年なんだろうと感ずいてたから決めつけたように言ってしまった。けど彼の返答は、「違う…2年生…」と言った。私はすごく驚いた。
もしかしたらあるかな?なんて一瞬頭をよぎったけどまぁ期待はしてなかった。もっと絞るためにクラスを聞いた。彼は…「1組です…」と言った。私のクラスも1組だ。私はそこまで教えてくれたならもう一押ししたら教えてくれるかな?と思い、クラス全員の名前を言うねって言った。そしたら「まぁ先輩じゃ絶対当たんないけど、いいですよ」って言われたからみんなの名前を言った。そしたら「もう俺の負け…察してください…」って言われたけど私は察することができない人。
そしたら彼がヒントをくれた。「先輩とずっと一緒にいる人です」私はよく一緒にいる友達の名前を言ったけど、すぐに違うと言われた。もう1つヒントをくれた。それで私はやっと分かった。

「自分が1番見てる…生まれた時からずっと一緒にいる」

「分かった…!私??」って言ったら。彼は悔しいってすごく悔しがってた。私はそれどころじゃなかった。だって、生まれて初めて自分が好きな人と両思いになれたから。でも彼は「俺の事なんか絶対好きにならない方がいい」って言う。私はこんな感じだけど好きになったら好きな人がすぐ変わるような人じゃない。絶対、好きにならないなんて事はできなかった。だからもう「両思いって事でいい??」って聞いたら「先輩がいいならいいですよ…」私はもう両思いになれて嬉しくて嬉しくて嬉しくてたまらなかった…
私は告白なんて人生で一回もされたことない。だから彼に告白されるって思うと心臓が破裂しそうなぐらいバクバクしてた。

「先輩!俺は先輩が好きです!!これからも仲良くしてください!!」って言われた。でも私は彼にもう一線越えて欲しかった…だから「仲良くしてくださいだけ?」って言ったら、彼は仕切り直して…

『先輩、俺は先輩の事が大好きですっ!!
付き合ってください!』

って生まれて初めて告白をされた。私は「こんな私でいいなら、これからよろしくお願いしますっ!!!!」と言った。私はこれが現実なのか本当に分からなかった。ほっぺたをつねったけど痛かったから本当に付き合ったんだなと思った。人生で1番と言ってもいいほど嬉しかった。私は「明日会ったら抱きついちゃうかもしれない…!」と言ったら、彼は優しく「いいよ、問題ない」って言ってくれた。もう私は嬉しくて「ありがと!大好き!おやすみ!!」と言った。そしたら彼は「お、おやすみなさいっ…」と照れながら言った。私はその後、彼のことを考えすぎて全然眠れなかった。

朝、彼に会った瞬間本当に抱きつこうとし、彼の方に走って行った。そしたら彼は逃げた。だから私は追いかけて彼をぎゅっとしたつもりだった…でも彼が逃げるからなんか、ちゃんと抱きつけなかった……まぁいつかリベンジするからいいし…!なんて思った。
でも、抱きつけた…?って思って少し満足していた。まぁ次はちゃんと抱きつくって心に誓った。

この日の夜も彼とメールを4時間もした。そしたら彼に「先輩、寝るの遅いんだから早く寝なさいっ」って言われたけど、私は「好きすぎて寝れない…!」って、言ったら「寝る事を嫌がってる先輩可愛すぎ…」って言われて、男子にはじめて可愛いって言われて嬉しかった。彼が、私のはじめてでよかった。「私が可愛いって事でいいの?」って言ったら「先輩が可愛いか可愛くないかは俺が決める。先輩は可愛いですよ」なんて言われてすごく嬉しかった。「本当に大好き!!!」って言ったら、「俺も先輩のこと大好き!!!」って言ってくれて嬉しかった。
「ずっとこのままならいいな」なんて思った。まぁ、恋なんて長続きするものじゃないんだろうけど―でも、長続きして欲しい。
彼の事が大好きだから。終わりにしたくないって強く思った―。

私は毎日のように、どうやったら上手に抱きつけるのかを考えた。彼はバックハグが好きらしい、だから彼が後ろ向いてる時に抱きついたりした。最初は上手に抱きつけなかった。でも、コツを掴んで来てちゃんと抱きつけるようになった。私から抱きつくことはあるけど、彼から抱きついてもらったことはまだない。いつかは彼から抱きついてくれる事を信じてる―

私は彼に一生分の可愛いを言われた気がする。彼に可愛いって言われるとすごく嬉しい。今まで可愛いなんて言われて来なかったから。(言われた事はあるけど絶対お世話)
彼の言ってくれる言葉は嘘でも嬉しい。まぁ
嘘なわけないと信じてるけど。

彼と触れ合う機会が増えた。遊んでる時、私が彼の事を撫でると彼は少し顔を赤らめて「や、やめてっ…」と言う。そんな彼が可愛くて、可愛くてまた撫でたくなってしまう。でも最近は彼から私に触れてくることが多くなった。

UNOをしている時、彼から何回もボディタッチをされ私は全然UNOに集中出来なくなった。それで私は負けそうになってたら彼に「おつかれw」と言われ頭をポンポンされた。
私は嬉しすぎて顔が熱くなった。


数日後、彼と彼の親友と私でプールに行った。彼はプールの中で私に抱きついてきた。
私はびっくりして溺れそうになった。彼はニヤニヤして「びっくりしたぁw?」って聞いてきて私は「ほんとにびっくりしたんだからね!?」と言い、彼にギュッと抱きついた。

プールから上がりお昼を食べた後、彼の家で遊ぶことになり、5時間近く遊んだ。その5時間の中で1時間ほど彼と2人っきりになる時間があった。初めて彼と2人っきりになり、彼の本性が知れた。彼はすごくツンデレで可愛いことが分かった。みんなでいる時は沢山触れてこないけど、2人になったら彼はすごく積極的に私に触れてきたり抱きついてきたりする。
私はこんなにデレデレしている彼を初めて見て、やっぱり可愛いなぁと思った。
私が彼の布団の上で横になっていたら彼がこっちに来て私の横に座った。だから私は彼を倒してギューッと抱きしめた。少し恥ずかしがってる彼もたまらなく可愛いかった。そのあと彼の抱き枕とタオルケットを抱きながら横になってたら「俺よりそっちの方が大切なんだ…」って言って彼が初めて嫉妬していた。
私は「そんな訳ないじゃん!!」と言い、座ったまま彼に抱きついた。そしたら彼に倒され、彼の上に私が乗っている状態でずっと抱きついていた。彼は強く強く私のことを抱きしめてくれた。でも私が先に恥ずかしくなり、勢いで起き上がってしまった。鼓動が彼に聞こえそうだったから。恥ずかしすぎて顔が真っ赤になった。

彼はまだ抱きついてほしそうな顔でこっちを見ていた。だから抱きついた。そしたら彼は案の定、嬉しそうな顔をしながら私の頭をいっぱい撫でたり、ポンポンしてくれた。もう私は恥ずかしさを隠しきれず抱き枕とタオルケットで顔を隠した。そんな私を見た彼は、
そのまま私に抱きつきにきた。内心、そんなに私に抱きつきたいんだなと嬉しくなった。
彼の匂いがしているタオルケットなどを持っていたせいで私の匂いが移ったらしい。彼は「めっちゃ先輩の匂いする〜」なんて嫌がってるのか喜んでるのかよく分からない反応をした。そのあとも何回、抱きつかれたのか分からないほど抱きつかれた。こんなに彼からグイグイ来ると思ってなかった私は本当にびっくりした。

短い時間だった。いつの間にか帰る時間だった。私はまだ彼の家に居たかった。彼と遊んでいたかった。もっと抱きつきたかった。一緒に寝ていたかった。でも楽しい時間は過ぎるのが早く感じるからしょうがないかと諦めた。また彼と2人になりたいなぁと思った。

これからはどんな出来事があるのか楽しみに毎日を過ごそうと思う。ずーっと、ずーーっと、彼と仲良くしていきたいと思う。

白紙だった未来を変えてくれてありがとう。まだまだ先の白紙も彼でいっぱいになる事を願ってる―
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