悪役令嬢なママを城内アイドルにします~歌って踊れるお妃様育成物語~
☆☆☆
「ママママぁ! これ着てみてぇ!」
自分の体よりも大きな箱を両手にかかえて、中庭でお茶を飲んでいるママにトトトッと近づいていく。
今日のママも完璧なドレスに身を包み、髪の毛は何重にも編み込みを重ねてアップにしている。
城ではこれが日常的な正装になる。
「あら、これはなぁに?」
大きな箱を私から受け取って質問してくるその顔は、フーリアへ向けるそれとは大違いで、目尻が下がっている。
「あたちからママにプレゼントだよ!」
幼女らしいたどたどしい声で返事をすると、箱を開けるより前に抱きしめられていた。
「まぁ! こんなものを準備してくれるなんて、優しくて可愛い子!」
そのまま頬に何度もキスを落とされて「エレーヌ、エメラルドが困ってるぞ」というパパの一言でようやく開放された。
「ママママぁ! これ着てみてぇ!」
自分の体よりも大きな箱を両手にかかえて、中庭でお茶を飲んでいるママにトトトッと近づいていく。
今日のママも完璧なドレスに身を包み、髪の毛は何重にも編み込みを重ねてアップにしている。
城ではこれが日常的な正装になる。
「あら、これはなぁに?」
大きな箱を私から受け取って質問してくるその顔は、フーリアへ向けるそれとは大違いで、目尻が下がっている。
「あたちからママにプレゼントだよ!」
幼女らしいたどたどしい声で返事をすると、箱を開けるより前に抱きしめられていた。
「まぁ! こんなものを準備してくれるなんて、優しくて可愛い子!」
そのまま頬に何度もキスを落とされて「エレーヌ、エメラルドが困ってるぞ」というパパの一言でようやく開放された。