私が私のために書く私へのメッセージ



ばあちゃんの葬式は大変だった。


この一言に尽きるかもしれない。



正直、ばあちゃんとちゃんとお別れできたかと言われればお別れできなかった。

だから、全部、全部、マネージャーと選んだ便せんに思いをぶつけたんだ。



ばあちゃん。はやい。早すぎるよ。なんしよっとよ。
まだ一緒に桜見に行ってないやん。

私の唯一の見方がいなくなったらわたしどうすればいいとよ。


ねぇ。ばあちゃん。

朝ごはんは年々辛くなっていったなすびと豆腐と麩の味噌汁と卵焼き
昼はインスタントの塩ラーメンにキャベツ入れてたまごとじて
夜には コロッケと手羽餃子つくって食べよう?

素麵の味噌汁もいいね。

今度はちゃんと料理手伝うからね、コロッケの途中で味見とか言ってひき肉とジャガイモ蒸して混ぜたやつとか食べんから。

でもいつまでもばあちゃんが料理してる時の隣と後ろは私の特等席やろ?


ばあちゃんが買い物行くときも私が隣やったよね。


物心ついた時からずっとばあちゃんと暮らしてきたやん?私の一番の見方やったやん。


やとにさ、はやすぎって、なんしよっとよ。


まだ桜も見にいっちょらんが。ひまわりも、港まつりもコスモスも、花火も、まだなんも

なーんもしてないが。

もっとたくさん帰ればよかった。バイトが、大学がって言わずに素直に帰ればよかった。

ごめん。ごめんね。

ばあちゃんが亡くなった日の二日前にばあちゃんに会いに帰ったやん?

私の実家からt兄ちゃんの家に移った日よ。

痛いっていってるのにさすってあげるしかできんで ごめん。

バイトがあるからってける前にベッドに寝てるばあちゃんに
一言声かけて帰らんとって思って声かけたら

ベットの横に頭うずめて泣く
私の頭、髪の毛つかんで「なーんなきよっとかぁ。かえるぞ!!」って

「迎にくるから。水曜日にまた迎えにくるからまっちょってね」って

これがばあちゃんとの最後の会話



おぼえちょる?

私はばあちゃんが胸張って
この子が孫で良かったって言える孫になれちょったやろうか

もし慣れてなかったら今からなるかい、まっちょってね。

あなたが嫌う嘘をつく子にはなりません。
泣く子にもなりません。

私の一番の理解者で一番の見方で

私が愛してやまない  ばあちゃん。育ててくれてありがとう。大好きよ。

今までも、これからも


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