線香花火のようなあの夏の恋
一年前の映画撮影の終了を記念した打ち上げ会で、速水くんに途中で呼び出され改めて告白をされた。
そして私は速水くんの告白を断った。
もう会えなくても、話せなくても、私は梶くんでいっぱいなことは変わらなかったから。
そんな気持ちで速水くんと付き合うなんて申し訳なかったし、よくないとわかっていたからこそ、私は速水くんとは友達でいる道を選んだ。
「この制服着るのも一年ぶりだね。懐かしい」
「…だね」
速水くんがネクタイを緩めながらニコッと笑った。
「愛菜ちゃんのこと好きだったあの夏を思い出してたよ。あの頃の俺はガキだったからなー。愛菜ちゃんを落とせなかったのも納得」
「今もあんまり変わらないのに、何言ってんの」
「はは、愛菜ちゃんこそ、何も変わってないよ。ずーっとあの頃のまんま」
そして私は速水くんの告白を断った。
もう会えなくても、話せなくても、私は梶くんでいっぱいなことは変わらなかったから。
そんな気持ちで速水くんと付き合うなんて申し訳なかったし、よくないとわかっていたからこそ、私は速水くんとは友達でいる道を選んだ。
「この制服着るのも一年ぶりだね。懐かしい」
「…だね」
速水くんがネクタイを緩めながらニコッと笑った。
「愛菜ちゃんのこと好きだったあの夏を思い出してたよ。あの頃の俺はガキだったからなー。愛菜ちゃんを落とせなかったのも納得」
「今もあんまり変わらないのに、何言ってんの」
「はは、愛菜ちゃんこそ、何も変わってないよ。ずーっとあの頃のまんま」