爽やかなイケメンくんに翻弄されています。
「はぁ、疲れた。」
制服がシワにならないようにきっちりとハンガーに掛けて、ベットにダイブする。
今回は交流会のようになってしまったけど、勉強会が終わったあと、一ノ瀬くんは家まで送ると言ってくれた。
その申し出はありがたかった。
でも、それでは一ノ瀬くんが家に帰るのが遅くなってしまう。
だから、丁重にお断りしてきた。
そういえば、断った時少し悲しそうな顔をしていたな。
断らなければ良かったかな……?
でも、一緒に帰るのを考えただけで緊張するし……。
あれ?でもわたし、あんなに緊張してたのに、最後は普通に……。
口ごもっちゃったりしたから、普通とはとは言わないけれど、ちゃんとお話できた。
沢山可愛いって言われちゃってびっくりしたけど、でも、嬉しいかったな。
でも、言われ慣れてないから少し困っちゃうけど……。
それに、一ノ瀬くんのようにかっこいい人から言われると、ドキドキしてとても緊張もしちゃう。
明日もまた一緒に勉強をするのだと思うと、緊張する。
でも、少し楽しみだな〜。
今日よりもっとたくさんお話出来たらいいな。
そしたら、一ノ瀬くんとお友達になれるかな?
そんなことを考えていると下から、母の声が聞こえてくる。
「ひより!!ご飯よ!!」
「はーい!」
母に聞こえるように返事をして、下へ向かった。