爽やかなイケメンくんに翻弄されています。
スクールバッグのチャックを閉めたところで、ちょんちょんと肩をつつかれる。

 何事かとつんつんとされた方を向く。


 そこには、学校一のイケメンと言っていいほど、顔の整った男の子がわたしのことを見ていた。

 真っ黒な短髪の髪に、太陽の日差しのように眩しいくらい爽やかな笑顔。


 眩いばかりの笑顔を浮かべられただけで、タジタジになっているわたしをよそに、彼はわたしと目が合うように屈む。

 そしていきなりパチンと両手を合わせた。


「星宮さん!俺に勉強教えてくれませんか!!」


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