きみと溶ける、深海まで
「やっぱあいつすげぇよ。あんな学校通っといてトップなんだから。おんなじような問題も何個かあったんだけどさ、俺が間違ってたとこもほとんど合ってるし」
「翠だってトップじゃん」
「いやいや藍のとこと比べたらだめだろ」
「総合点は?」
「え?」
「合計ではどっちのほうが点数高かったの」
「それは…俺だけど」
「じゃあ翠のほうが上ってこと?」
「ンなわけっ!バッカだなーすなお!レベルが全然違うんだって!」
「あははっ!そーかもね」
だったら翠が藍くんと同じ学校に通っていたらどうなんだろう。
偏差値だけ見ると一目瞭然だけど、
戦っている場所が違うのにどっちが優秀だとかは分かんないんじゃないかな。
だって翠は藍くんの高校を受験したわけじゃない。
最初から一緒に戦ってはいない。
そんなの比べようがないじゃん。
でも言わなかった。
「藍は凄いんだ」って喋ってる時の翠の目はいつだってキラキラで本当に嬉しそうだったから。
「翠だってトップじゃん」
「いやいや藍のとこと比べたらだめだろ」
「総合点は?」
「え?」
「合計ではどっちのほうが点数高かったの」
「それは…俺だけど」
「じゃあ翠のほうが上ってこと?」
「ンなわけっ!バッカだなーすなお!レベルが全然違うんだって!」
「あははっ!そーかもね」
だったら翠が藍くんと同じ学校に通っていたらどうなんだろう。
偏差値だけ見ると一目瞭然だけど、
戦っている場所が違うのにどっちが優秀だとかは分かんないんじゃないかな。
だって翠は藍くんの高校を受験したわけじゃない。
最初から一緒に戦ってはいない。
そんなの比べようがないじゃん。
でも言わなかった。
「藍は凄いんだ」って喋ってる時の翠の目はいつだってキラキラで本当に嬉しそうだったから。