きみと溶ける、深海まで
一番後ろの座席にグミちゃんと巫女ちゃん。
ベッドのように使って気持ち良さそうに眠っている。

一列空けて、通路を挟んだ左右の座席で男子達も寝息を立てている。

運転席から二列目に藍。

私と翠はちょうど真ん中辺りに、並んで座った。

「眠くないの?気にしないでいいからね」

「平気。すなおこそ疲れてるだろ?いつもと全然違う体の動かし方したもんな」

「ほんとに。落ち着いてみるとさすがにヘトヘトだなーって感じるけど。でもやっぱり楽しかった。すっごく」

「それはよかったです」

私達はできるだけ小声で喋った。
みんなを起こしてしまわないように。

藍は乗車してからすぐにイヤホンで音楽を聴いている。
起きているかは分からない。
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