喫茶 向日葵
そして…
小坂田サンの奥さんの告別式から、 数日がたった。 小坂田サンはまだ、 “喫茶 向日葵”来ていない。 小坂田サンの奥さんが亡くなって、 私達は何も変わっていない。 ただ、1つの変化は… 小坂田サンが来なくなった事。 あの日から、私は、 小坂田サンの自宅に出前を届けていた。 私が行くと、 笑顔を見せてくれる小坂田サン。 その笑顔が… 私には痛々しく思えた。 小坂田サン、 無理して、 笑わなくって良いんだよ。 私、小坂田サンに何も出来ないの? 私、小坂田サンの力になりたいよ。