喫茶 向日葵
お盆を過ぎたある日、 小坂田サンが、向日葵に来た。 カウンター席に座ると、 小坂田:『いつもの』 って、注文した。 店長:『今日も、暑いですね。』 小坂田:『ほんとに。妻の事ではいろいろ有難うございました。』 店長:『大変でしたね。』 私が、小坂田サンの横を通り過ぎた、 その時。 小坂田:『若葉ちゃんも、 毎日、コーヒーと向日葵を有難う。』 若葉:『私は、 何もしてないですから…』 小坂田:『若葉ちゃんが毎日、届けてくれたから、 元気がでたんだよ。店長、若葉ちゃん、 ほんとに有難う。』 私のした事は、 ただの自己満足かもって、思ってた。 だから私は、素直に嬉しかった。