喫茶 向日葵
杏菜:『違うんです。私が…』 店長:『私が…何?』 杏菜:『私の…気持ちに、 気付いちゃったんです。』 店長:『何に気付いたの???』 杏菜:『私… 大馬が…好きなんです。』 店長:『大馬さんって、 杏菜ちゃんのお兄さんでは?』 杏菜:『私達、再婚同士の連れ子なんです。だから、 血はつながってないです。』 店長:『そうなんですか…』 そう言ったきり、沈黙が続いた。 この時の私は、自分の事だけで、店長さんの気持ちなんて考えてなかったんだ。