喫茶 向日葵
そんな言葉しか出なかった。                 あの日以来、私は、          杏菜と喋らなくなった。               日に日に、              綺麗になっていく杏菜。               上田兄と、順調なんだってことは     何となくわかってた。               そっか、付き合い始めたのか…                宇宙:『アイツら、親にも、   付き合う事を言ったらしい。』               若葉:『親、 許したの???』               宇宙:『“俺と、母さんが、恋に落ちたんだから、       お前らが恋に落ちるのは仕方ない。”って、 言ったらしいぞ。』               若葉:『そうなんだ。』                   宇宙:『なんだ、気のない返事たな。     もっと、喜べよ。   お前、杏菜と友達だろ?』               若葉:『友達ね…』                     宇宙サンの言葉に、             私、笑っちゃった。
< 66 / 145 >

この作品をシェア

pagetop