喫茶 向日葵
そんな言葉しか出なかった。 あの日以来、私は、 杏菜と喋らなくなった。 日に日に、 綺麗になっていく杏菜。 上田兄と、順調なんだってことは 何となくわかってた。 そっか、付き合い始めたのか… 宇宙:『アイツら、親にも、 付き合う事を言ったらしい。』 若葉:『親、 許したの???』 宇宙:『“俺と、母さんが、恋に落ちたんだから、 お前らが恋に落ちるのは仕方ない。”って、 言ったらしいぞ。』 若葉:『そうなんだ。』 宇宙:『なんだ、気のない返事たな。 もっと、喜べよ。 お前、杏菜と友達だろ?』 若葉:『友達ね…』 宇宙サンの言葉に、 私、笑っちゃった。