喫茶 向日葵
若菜:『ご注文は、 以上でよろしかったでしょうか?』 コーヒーを置く時に見ちゃった。 ちらっと見えた封筒には、弁護士事務所の名前が書いてあったっ。 日向サンと一緒の男の人って、 弁護士サンなのっ??? 男の人が書類を出し、相場先生と、大野先生が何かを書いていた。 その書類を受け取ると、日向サンと、男の人は帰っていった。 残された2人は、何か話すでもなく、 いつまでも、座り続けていた。 その時見えた相場先生の顔が、 今にも泣き出しそうな切ない顔をしてたんだ。 この時の私は、 何も知らなかったんだ。