10年後も、君がいた軌跡は僕が憶えているから。
ビデオレター
「雅人くん?元気?これを見ているってことは、わたしはいないんだね。
あのね、雅人くん。ごめんね。嫌いって言って。お母さんから言われたかもしれないけれど、わたしはもうすぐ死ぬ未来だったの。
だから、雅人くんには死んじゃう姿、見せたくなかった。雅人くんは、一番愛することが出来たから。
嫌いって言ってごめんね。大好きって数多く言えなくてごめんね。本当なら、大人になって結婚して子供を作って数多くの幸せを君と過ごしたかった。でもそれは、叶わぬ夢だって分かってる。雅人くんには本当に感謝をしているの。わたしのお願い、叶えさせてくれたでしょ?それだけでもう、わたしは十分だったよ。ありがとう。君に再会する日を、楽しみにしているね」
そう言って、唯菜からのビデオレターは、終わった。
「っ、あああああああっ!」
俺は、泣いた。
唯菜が遺してくれた最後の姿に涙が止まらなかった。
膝に顔を埋めていると、パソコンから音楽が流れ始めた。
顔を上げると、穏やかなメロディーと共に俺と唯菜の思い出がたくさん載っていた。
唯菜。
唯菜!
ありがとう。
俺は、そう思い海から離れた。
あのね、雅人くん。ごめんね。嫌いって言って。お母さんから言われたかもしれないけれど、わたしはもうすぐ死ぬ未来だったの。
だから、雅人くんには死んじゃう姿、見せたくなかった。雅人くんは、一番愛することが出来たから。
嫌いって言ってごめんね。大好きって数多く言えなくてごめんね。本当なら、大人になって結婚して子供を作って数多くの幸せを君と過ごしたかった。でもそれは、叶わぬ夢だって分かってる。雅人くんには本当に感謝をしているの。わたしのお願い、叶えさせてくれたでしょ?それだけでもう、わたしは十分だったよ。ありがとう。君に再会する日を、楽しみにしているね」
そう言って、唯菜からのビデオレターは、終わった。
「っ、あああああああっ!」
俺は、泣いた。
唯菜が遺してくれた最後の姿に涙が止まらなかった。
膝に顔を埋めていると、パソコンから音楽が流れ始めた。
顔を上げると、穏やかなメロディーと共に俺と唯菜の思い出がたくさん載っていた。
唯菜。
唯菜!
ありがとう。
俺は、そう思い海から離れた。