いっくんのお気に入り♡
「わぁ〜ありがとう!
どうしよう…嬉しすぎて、抱き締めたい!!」
「そんな…//////
と、とりあえず帰ろ?
まだ、夜は冷えるし…」
「そうだね!」
そう言って、傘を広げた壱茶。
続いて自身の傘を広げようとする聖愛を制す。
「せいちゃんは、必要ないでしょ?
一緒に入ろ?
僕の傘、大きいし!」
「でも…いくらなんでも…」
「大丈夫だよ!
せいちゃんは、小さいから!」
壱茶が聖愛の腰を抱き、引き寄せた。
「濡れちゃうから、くっついててね?」
聖愛は、顔を赤くしながら頷いた。
「……/////」
家路をゆっくり歩く。
心臓をバクバクさせている、聖愛。
壱茶を見上げた。
(あ…肩…)
聖愛の方に傘を傾けているので、壱茶の片方の肩が雨で濡れていた。
聖愛は、更に壱茶に身体を寄せた。
「ん?せいちゃん?」
「いっくんの肩、濡れてるから…
もう少しくっつがないとと思って」
「うん//////」
微笑んだ壱茶が、顔を寄せてくる。
「え――――んん…」
口唇が重なって、離れた。
そして壱茶が「せいちゃんが、可愛くて我慢できなかった」と笑った。
“可愛い”って、これのどこが?
聖愛はそう思いながらも、聞けずにいる。
なんだか、怖くて…
そして……日々飽きられないように、務めるしかない。
大学生の時に出逢って……
壱茶と交際期間、4年弱。
結婚して4ヶ月経った今、聖愛は……交際していた時からずっと…幸福と不安を抱えて生活している。
壱茶と一緒にいれる喜びと、捨てられないかという不安。
(私に“安心”はやってくるのかな?)
聖愛はそんなことを考えながら、ゆっくり歩いていた。
15分程歩いて、自宅マンションに着いた二人。
エントランスで、壱茶が聖愛の顔を心配そうに覗き込む。
「せいちゃん、濡れてない?」
「うん、大丈夫!
……って!いっくんの方が濡れてるよ!?
やっぱ、別々に傘使った方が良かったんじゃ……」
「いいの!
例え濡れても、せいちゃんとくっついていられる方が大事だもん!」
「……/////」
ねぇ…お願い……
そんな、私を喜ばせることばかり言わないで…!
“これは夢なんじゃないか”って、不安に押し潰されるから………
どうしよう…嬉しすぎて、抱き締めたい!!」
「そんな…//////
と、とりあえず帰ろ?
まだ、夜は冷えるし…」
「そうだね!」
そう言って、傘を広げた壱茶。
続いて自身の傘を広げようとする聖愛を制す。
「せいちゃんは、必要ないでしょ?
一緒に入ろ?
僕の傘、大きいし!」
「でも…いくらなんでも…」
「大丈夫だよ!
せいちゃんは、小さいから!」
壱茶が聖愛の腰を抱き、引き寄せた。
「濡れちゃうから、くっついててね?」
聖愛は、顔を赤くしながら頷いた。
「……/////」
家路をゆっくり歩く。
心臓をバクバクさせている、聖愛。
壱茶を見上げた。
(あ…肩…)
聖愛の方に傘を傾けているので、壱茶の片方の肩が雨で濡れていた。
聖愛は、更に壱茶に身体を寄せた。
「ん?せいちゃん?」
「いっくんの肩、濡れてるから…
もう少しくっつがないとと思って」
「うん//////」
微笑んだ壱茶が、顔を寄せてくる。
「え――――んん…」
口唇が重なって、離れた。
そして壱茶が「せいちゃんが、可愛くて我慢できなかった」と笑った。
“可愛い”って、これのどこが?
聖愛はそう思いながらも、聞けずにいる。
なんだか、怖くて…
そして……日々飽きられないように、務めるしかない。
大学生の時に出逢って……
壱茶と交際期間、4年弱。
結婚して4ヶ月経った今、聖愛は……交際していた時からずっと…幸福と不安を抱えて生活している。
壱茶と一緒にいれる喜びと、捨てられないかという不安。
(私に“安心”はやってくるのかな?)
聖愛はそんなことを考えながら、ゆっくり歩いていた。
15分程歩いて、自宅マンションに着いた二人。
エントランスで、壱茶が聖愛の顔を心配そうに覗き込む。
「せいちゃん、濡れてない?」
「うん、大丈夫!
……って!いっくんの方が濡れてるよ!?
やっぱ、別々に傘使った方が良かったんじゃ……」
「いいの!
例え濡れても、せいちゃんとくっついていられる方が大事だもん!」
「……/////」
ねぇ…お願い……
そんな、私を喜ばせることばかり言わないで…!
“これは夢なんじゃないか”って、不安に押し潰されるから………