いっくんのお気に入り♡
(僕なら、嫉妬して不機嫌になるのに……)

“私だけのいっくん”って、思わないの……?


部屋に戻り、夕食の時間までゆっくりすることに。
「いっくん、お茶飲まない?」

「ううん、今はいいかな?
それより“ここに”来て?」

壱茶が、自身の足の間を指差す。
聖愛は顔を赤くして頷き、ちょこんと足の間に座った。

壱茶が後ろから包み込む。
「フフ…幸せ〜!」
そして頬を擦り寄せた。

聖愛は、後ろから回ってきている壱茶の手を取った。
「いっくんの手、大きいね!」

「フフ…!そうかな?
せいちゃんの手が小さいんだよ?(笑)」

指を絡めて握る。
そして後ろを振り返る、聖愛。

「ん?」

「あ、あの…//////」

「なぁに?」

「……/////」
(キスしたい…//////
でも、恥ずかしい…//////)

「せいちゃん?」

「め、目…つ、瞑って…くれる?」

「ん!」
聖愛が何をしたいか察した壱茶は、微笑みゆっくり目を瞑る。

頬に触れた聖愛が、ゆっくり顔を近づけた。
優しく、口唇が重なった。

離そうとすると、追いかけるように壱茶が口唇を重ねてきた。

「んんっ!!」
深くなって、何度も角度を変えて貪られた。

「んはぁ……ごめん、チュッてだけじゃ我慢できなかった!(笑)」

「……/////」

「フフ…!ほんと、可愛いね!」

「そ、そんなことない…//////」

「ううん、せいちゃんは可愛いよ?
早く、一緒にお風呂入りたいな!
そしたら、もっと可愛いとこが見れるから!」

「……/////」
(うぅ…絶対、からかわれてる…(笑))


「―――――さぁ!夕ご飯食べに行こうか!」
レストランに向かい、懐石料理に舌鼓をうつ。

「ん!美味しいね!」

「フフ…幸せ〜!」
満面の笑みの聖愛に、壱茶は(連れて来て良かった!)と心底喜んでいた。

「せいちゃん」

「ん?」

「これからも、よろしくね!」

「うん!こちらこそ!」

「ずっと、傍にいてね?」

「うん!もちろん!
でも、それは私のセリフだよ?」

「僕はずっと傍を離れないよ?」

「フフ…!嬉しい!」


ほんとだよ?
せいちゃんが知らないだけで、僕はずっと…せいちゃんだけを想ってきたんだから。

やっと……せいちゃんを、手に入れたんだから……!
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