いっくんのお気に入り♡
「お、お待たせ…//////」

セットが終わり会計も済ませて、ソファで待つ壱茶の元へ向かう。

なんだか照れてしまい、小声になってしまう。

「おかえり!
フフ…やっぱ、可愛い//////
綺麗だよ、せいちゃん!」
見上げて微笑む、壱茶。

「あ、ありがとう//////」
(なんか、恥ずかしい…/////)

そして立ち上がった壱茶が、聖愛に手を差し出した。
「行こ?」

微笑み、その手を取った。


結婚式場のバスが送り迎えしてくれる。
そのため、バス停に向かった。

「―――――迎えの時間まで、あと30分くらいあるね……」

「そうだね(笑)
バタバタしないように早めにセットしてもらったからね(笑)」

「冷たい物でも飲もうか?
二人で一つを」

「うん!」

近くのフルーツジュースを買った。
「はい、どうぞ?」

壱茶が先に聖愛に渡す。
「え?いっくん先に飲んで?」

「ダーメ!
はい、せいちゃん!」

「う、うん。
―――――――ありがとう!」
一口飲んで、微笑んだ。
その上から壱茶も飲み、交互に飲み干したあたりで、迎えのバスが現れた。

乗り込むと、フミヤを含めた数人の男女が乗っていた。

「あ、聖愛!お疲れ!」 
「フミヤくん!
お疲れ様!」

「「「こんにちわ〜」」」
他の出席者達も挨拶をしてくる。

「あ…こ、こんにちわ…」
「こんにちわ!」
視線を外し少し微笑んで言った聖愛と、仕事用の笑顔で挨拶した壱茶。

一番前の席に並んで座った。

「せいちゃん、緊張してる?」
「うん…少し…
でも、いっくんがいるから大丈夫!」
「フフ…そっか!
ずっと傍にいるからね!」
手を握り微笑んでくる壱茶に、聖愛も微笑み頷いた。

「…………ラブラブだね!」
そこに、フミヤが後ろから覗き込むように声をかけてきた。

「あ…/////」
「ラブラブだよ、僕達!」
照れたように笑う聖愛と、満面の笑みの壱茶。

「ほんと、壱茶くんって面白いね!」
フミヤもクスクス笑った。

「そうかな?」

「うん、まさに!聖愛一筋!
“あいつ”とは大違いだね」

「え?あいつ?」

「あ…ふ、フミヤくん!その話は……」

少し焦ったように言った聖愛。
切ない表情をしていた。
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