いっくんのお気に入り♡
「門川の嫁さんは、どんな感じ?」
「は?」
「俺の彼女みたいに“会いたい”とか言う?」
「そうだね。
自分からは言わない人だね。
我慢するってゆうか…」
「そんな感じだったな!
なんか、ワガママとかも言わなさそう!」
下園が聖愛を思い出すようにして言った。
「ワガママ言わないよ。
僕の奥さんは、いつも僕に合わせようとするから」
「へぇー!」
「でもさ…」
「ん?」
「僕の場合は、彼女が“会いたい”って言うかどうかなんて関係ない。
“僕が”会いたいから。
どんなに忙しくても、5分しか会えなくても、僕なら会いに行く」
「………」
「………」
「………」
壱茶の言葉に、下園達がシン…と静まり返った。
そこに、壱茶のスマホの着信音が響いた。
スマホ画面を見て、壱茶の表情が華やかになった。
「ごめん、ちょっと席外すね!」
そして嬉しそうに、個室を出ていった。
「な、なんか……」
「重みがあるな…門川」
「………」
下園達が感心している横で、ある女性社員が出ていった扉を見つめ「私、お手洗い」と言って出ていった。
その女性社員・鞠野が、キョロキョロと壱茶を探すと、外で電話をしていた。
「――――うん、うん!
え……飲み会?
そ、そっか…
………ん?そんなことないよ?
あ、でも!
メンバーは?いつものアツコさん達女子メンバーだけ?
え?ヒビトくんとフミヤくん!?
…………あんまり、仲良くしないで……?
せいちゃんは、僕のなんだからね?
………あー、笑い事じゃないよ!
散々言ってるよね?
僕には、せいちゃんだけって!」
鞠野は、壱茶に見惚れていた。
あんな甘い顔は、見たことない。
「門川さんって、あんな顔するんだ……//////」
あんな風に、束縛されたい……!
でもなんで、あんな地味な子を?
確かにピュアそうには見えたけど、それだけじゃん!
門川さんみたいなイケメンとは、つり合わないじゃん!
絶対!私の方が……!!
そこに電話を終えた壱茶が、戻ってきた。
「あ、鞠野さん、お疲れ様です」
軽く微笑み、店に戻っていく。
「………お疲れ様です」
違う。
私にも、あの“甘い顔を”見せてほしい。
鞠野は、店に入っていく壱茶の背中を見つめ、そんなことを考えていた。
「は?」
「俺の彼女みたいに“会いたい”とか言う?」
「そうだね。
自分からは言わない人だね。
我慢するってゆうか…」
「そんな感じだったな!
なんか、ワガママとかも言わなさそう!」
下園が聖愛を思い出すようにして言った。
「ワガママ言わないよ。
僕の奥さんは、いつも僕に合わせようとするから」
「へぇー!」
「でもさ…」
「ん?」
「僕の場合は、彼女が“会いたい”って言うかどうかなんて関係ない。
“僕が”会いたいから。
どんなに忙しくても、5分しか会えなくても、僕なら会いに行く」
「………」
「………」
「………」
壱茶の言葉に、下園達がシン…と静まり返った。
そこに、壱茶のスマホの着信音が響いた。
スマホ画面を見て、壱茶の表情が華やかになった。
「ごめん、ちょっと席外すね!」
そして嬉しそうに、個室を出ていった。
「な、なんか……」
「重みがあるな…門川」
「………」
下園達が感心している横で、ある女性社員が出ていった扉を見つめ「私、お手洗い」と言って出ていった。
その女性社員・鞠野が、キョロキョロと壱茶を探すと、外で電話をしていた。
「――――うん、うん!
え……飲み会?
そ、そっか…
………ん?そんなことないよ?
あ、でも!
メンバーは?いつものアツコさん達女子メンバーだけ?
え?ヒビトくんとフミヤくん!?
…………あんまり、仲良くしないで……?
せいちゃんは、僕のなんだからね?
………あー、笑い事じゃないよ!
散々言ってるよね?
僕には、せいちゃんだけって!」
鞠野は、壱茶に見惚れていた。
あんな甘い顔は、見たことない。
「門川さんって、あんな顔するんだ……//////」
あんな風に、束縛されたい……!
でもなんで、あんな地味な子を?
確かにピュアそうには見えたけど、それだけじゃん!
門川さんみたいなイケメンとは、つり合わないじゃん!
絶対!私の方が……!!
そこに電話を終えた壱茶が、戻ってきた。
「あ、鞠野さん、お疲れ様です」
軽く微笑み、店に戻っていく。
「………お疲れ様です」
違う。
私にも、あの“甘い顔を”見せてほしい。
鞠野は、店に入っていく壱茶の背中を見つめ、そんなことを考えていた。