いっくんのお気に入り♡
「単刀直入に聞くね。
“どうして”家を出ていったの?」
冷静に、穏やかに問いかけるアツコ。
「………」
「おばさんの話じゃ…壱茶くんも理由をわかってないみたいじゃない?」
「………」
聖愛は、黙ったままうつむいている。
「―――――聖愛、いい加減にしな!!」
「アツコちゃん…」
そこで顔を上げ、アツコを見た。
「おばさんや壱茶くんに、心配ばっかかけて!!」
「…………きっと…」
ポツリと話し始めた、聖愛。
「うん」
「離婚、することになると思う…」
「は?」
聖愛は、アツコに“あの写真”を見せた。
「…………何…これ……」
「いっくんが研修旅行に行った日の夜中に、メールがあったの」
「これ、壱茶くんは何て?」
聖愛が首を横に振る。
「この写真だけ送られてきたから。
それで私、家出ていっちゃったし…」
「………でもこれ、なんかおかしくない?」
「え?」
「壱茶くんとは、メールのやり取りしてないじゃん!
LI○Eか、ほとんど電話じゃん!
なのに、なんでメール?
しかも、写真だけって……
てか!それ以前に、壱茶くんの性格考えなよ!」
「え?」
「壱茶くんだよ?
本当に、聖愛と離婚してこの女と一緒になる気なら、面と向かって言うと思うけど?
こんな写真送る前に!
聖愛、冷静に考えな!?」
「それはそうだけど…」
「それに!!
別れる気なら、毎日泣きそうにして“会わせてください”って会いに来て、プレゼントまで渡す?普通」
「………」
「聖愛、ちゃんと話そう?
壱茶くんと!
大丈夫。
私が傍にいるから!
で!もし、本当に裏切ってたら“私が”殴ってやる!!」
そして………
壱茶を実家に呼び出した。
「―――――せいちゃん!!!」
会いに来た壱茶は既に涙目で、少し痩せていた。
超絶イケメンが台無しだ。
「いっくん…」
きっと、壱茶もろくに食べていないのだろう。
その姿に、聖愛の心がチクリと痛んだ。
「せいちゃん、ちゃんと食べてた?
痩せたんじゃない?
大丈夫?
きつくない?
横になる?」
どうして、こんなに優しいの……?
「聖愛、話せる?」
「うん…」
聖愛は、壱茶に“あの写真”を見せた。
壱茶の目が、見開かれた。
「これ、何?」
「いっくんが送ってきた写真でしょ?」
「は?
冗談、やめてよ。
こんな写真撮ってない!」
「でも、ここ…」
メールの受信履歴を見せる。
確かに、研修旅行日の夜中2:07に壱茶からメールを受信されていた。
“どうして”家を出ていったの?」
冷静に、穏やかに問いかけるアツコ。
「………」
「おばさんの話じゃ…壱茶くんも理由をわかってないみたいじゃない?」
「………」
聖愛は、黙ったままうつむいている。
「―――――聖愛、いい加減にしな!!」
「アツコちゃん…」
そこで顔を上げ、アツコを見た。
「おばさんや壱茶くんに、心配ばっかかけて!!」
「…………きっと…」
ポツリと話し始めた、聖愛。
「うん」
「離婚、することになると思う…」
「は?」
聖愛は、アツコに“あの写真”を見せた。
「…………何…これ……」
「いっくんが研修旅行に行った日の夜中に、メールがあったの」
「これ、壱茶くんは何て?」
聖愛が首を横に振る。
「この写真だけ送られてきたから。
それで私、家出ていっちゃったし…」
「………でもこれ、なんかおかしくない?」
「え?」
「壱茶くんとは、メールのやり取りしてないじゃん!
LI○Eか、ほとんど電話じゃん!
なのに、なんでメール?
しかも、写真だけって……
てか!それ以前に、壱茶くんの性格考えなよ!」
「え?」
「壱茶くんだよ?
本当に、聖愛と離婚してこの女と一緒になる気なら、面と向かって言うと思うけど?
こんな写真送る前に!
聖愛、冷静に考えな!?」
「それはそうだけど…」
「それに!!
別れる気なら、毎日泣きそうにして“会わせてください”って会いに来て、プレゼントまで渡す?普通」
「………」
「聖愛、ちゃんと話そう?
壱茶くんと!
大丈夫。
私が傍にいるから!
で!もし、本当に裏切ってたら“私が”殴ってやる!!」
そして………
壱茶を実家に呼び出した。
「―――――せいちゃん!!!」
会いに来た壱茶は既に涙目で、少し痩せていた。
超絶イケメンが台無しだ。
「いっくん…」
きっと、壱茶もろくに食べていないのだろう。
その姿に、聖愛の心がチクリと痛んだ。
「せいちゃん、ちゃんと食べてた?
痩せたんじゃない?
大丈夫?
きつくない?
横になる?」
どうして、こんなに優しいの……?
「聖愛、話せる?」
「うん…」
聖愛は、壱茶に“あの写真”を見せた。
壱茶の目が、見開かれた。
「これ、何?」
「いっくんが送ってきた写真でしょ?」
「は?
冗談、やめてよ。
こんな写真撮ってない!」
「でも、ここ…」
メールの受信履歴を見せる。
確かに、研修旅行日の夜中2:07に壱茶からメールを受信されていた。