いっくんのお気に入り♡
後日、壱茶と聖愛はホテルのレストランにいた。
壱茶の誕生日会を改めて行うためだ。
「―――――誕生日おめでとう!いっくん!」
「フフ…ありがとう!
プレゼント、使わせてもらってるからね!」
そう言って、財布を出す壱茶。
そして聖愛の分の財布を渡す。
「これは、せいちゃんの分だよね?」
「うん!
ありがとう!」
「フフ…嬉しいな!
せいちゃんと、ペア!」
「良かった、喜んでもらえて……!」
「喜ばないわけないでしょ?(笑)」
「フフ…」
「あと言ってなかったけど、そのショートも可愛いね!」
「ほんと!?」
「うん!
可愛すぎ!!
益々、惚れるよ(笑)」
「フフ…」
嬉しそうにはにかむ、聖愛。
「…………懐かしいなぁ…」
「え?何?」
「ううん!
ほら、食べよ?」
壱茶は、意味深に微笑んでいるだけだった。
(“懐かしい”??)
ディナーを堪能し、ホテルを出た壱茶と聖愛。
指を絡めて手を繋ぎ、ゆっくり帰路につく。
「「幸せ……」」
二人が同時に、ポツリと呟いた。
「「フフ…!」」
そして、顔を見合わせて笑った。
「あの二週間は、ほんと辛かったから……」
「うん…私も…」
「でもなんか……大学の時を思い出した!」
「え?
いっくんも!?」
「せいちゃんも?(笑)」
「うん!
大学生の時も、あんな風に毎日贈り物してくれたなぁーって!(笑)」
「だって、せいちゃんを手に入れたかったんだもん!!
大学で、せいちゃんを見つけた時……
“運命”としか考えられなかったし…!」
「いっくんは、いつも“私を見つけてくれるね”」
「え?」
「大学生の時、アツコちゃん達の後ろに隠れるようにしていた私を見つけてくれた。
今も、私の小さな声を絶対に聞き逃さないでいてくれる。
いっくんだけ。
私みたいな、地味で、影の薄い人間を見つけてくれる人。
ありがとう!
これからも、よろしくお願いします……!」
「フフ…!
こちらこそ!よろしく!
絶対、離さないからね!
せいちゃんは、僕の“お気に入り”なんだから……!」
「……………あ!そうだ!」
聖愛が思い出したように言う。
「ん?」
「ねぇ、いっくんが私と結婚しようと思った決め手教えて?」
「え?」
「ずーっと、聞いてみたかったの!」
「うーん…
………………内緒…!」
壱茶は少し考えて、微笑み首を横に振った。
「えーーー!
教えてよぉー!」
「やだ~!(笑)」
壱茶はずっと笑っていた―――――――
壱茶の誕生日会を改めて行うためだ。
「―――――誕生日おめでとう!いっくん!」
「フフ…ありがとう!
プレゼント、使わせてもらってるからね!」
そう言って、財布を出す壱茶。
そして聖愛の分の財布を渡す。
「これは、せいちゃんの分だよね?」
「うん!
ありがとう!」
「フフ…嬉しいな!
せいちゃんと、ペア!」
「良かった、喜んでもらえて……!」
「喜ばないわけないでしょ?(笑)」
「フフ…」
「あと言ってなかったけど、そのショートも可愛いね!」
「ほんと!?」
「うん!
可愛すぎ!!
益々、惚れるよ(笑)」
「フフ…」
嬉しそうにはにかむ、聖愛。
「…………懐かしいなぁ…」
「え?何?」
「ううん!
ほら、食べよ?」
壱茶は、意味深に微笑んでいるだけだった。
(“懐かしい”??)
ディナーを堪能し、ホテルを出た壱茶と聖愛。
指を絡めて手を繋ぎ、ゆっくり帰路につく。
「「幸せ……」」
二人が同時に、ポツリと呟いた。
「「フフ…!」」
そして、顔を見合わせて笑った。
「あの二週間は、ほんと辛かったから……」
「うん…私も…」
「でもなんか……大学の時を思い出した!」
「え?
いっくんも!?」
「せいちゃんも?(笑)」
「うん!
大学生の時も、あんな風に毎日贈り物してくれたなぁーって!(笑)」
「だって、せいちゃんを手に入れたかったんだもん!!
大学で、せいちゃんを見つけた時……
“運命”としか考えられなかったし…!」
「いっくんは、いつも“私を見つけてくれるね”」
「え?」
「大学生の時、アツコちゃん達の後ろに隠れるようにしていた私を見つけてくれた。
今も、私の小さな声を絶対に聞き逃さないでいてくれる。
いっくんだけ。
私みたいな、地味で、影の薄い人間を見つけてくれる人。
ありがとう!
これからも、よろしくお願いします……!」
「フフ…!
こちらこそ!よろしく!
絶対、離さないからね!
せいちゃんは、僕の“お気に入り”なんだから……!」
「……………あ!そうだ!」
聖愛が思い出したように言う。
「ん?」
「ねぇ、いっくんが私と結婚しようと思った決め手教えて?」
「え?」
「ずーっと、聞いてみたかったの!」
「うーん…
………………内緒…!」
壱茶は少し考えて、微笑み首を横に振った。
「えーーー!
教えてよぉー!」
「やだ~!(笑)」
壱茶はずっと笑っていた―――――――