いっくんのお気に入り♡
いっくんの嫉妬
次の日。  

二人の朝は、とにかく甘い。
ダブルベッドで、壱茶に腕枕をされている聖愛。

いつも目が覚めるとこの状態なのだが、聖愛は夜に必ず壱茶の腕を外して寝るようにしている。

腕枕はきついだろうという配慮と、聖愛は寝相が悪いので蹴ったりしないように離れて寝るためだ。

目が覚めると、いつも壱茶が起きていて幸せそうに見下ろしている。

「おはよう!せいちゃん!」

「おはよう……!」
(うぅ…朝から爽やか…//////
別の意味で眩しい…!)

「せいちゃんって、いつも幸せそうに寝てるよね?(笑)」

「そうかな?(笑)
それは、いっくんに包まれてるからだよ、きっと//////」

「フフ…だろうね!(笑)
特に、腕枕して抱き締めると微笑むし!」

「そ、そうなの…!?」

「うん!
なんか…寝てる間に僕が腕を離しちゃうみたいで、いつもせいちゃんが僕から離れてるんだ……」

「え?」

いやいや…それは“私が”離してるのであって、いっくんのせいじゃ…

「ごめんね。
次からは、もっとギュッて抱き締めて寝るからね!」

「え?あ、あの!それは…」

「ん?」

「え…えーと…う、うん…」
(い、言えない…
“私から”離れてるなんて…)

「………」
(フフ…ほんと、可愛い!
せいちゃんって、扱いやすいなぁー(笑))

そして、起き上がり寝室を出た二人。

一緒に朝食を作って食べ、出掛ける準備をする。 

「――――――お待たせ、いっくん……!」

聖愛も準備を終え、先に準備を済ませた壱茶の待つリビングへ向かう。

「……/////」
(わぁ…//////カッコいい…//////安定のカッコ良さだ…!)

壱茶はソファに座り、スマホを操作していた。
「ちょっと待ってね!
もうすぐで、ポイントが貰えそうなんだ!」

「あー、ヒマパズ?」

「うん!ボーナスポイントが貰えそうだから…!」
スマホに目を向けたまま話す壱茶。
聖愛は隣に座り、壱茶を見つめていた。

足を組み、真剣な表情の壱茶。
とにかく、綺麗だ。

(ほんと、いっくんって…
“いつどこでも”“何をしてても”綺麗でカッコ良いよなぁ〜)

聖愛はただ、見惚れていた。
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