イケメンモテ男子と期間限定の同居生活
上半身を起こした状態でそう答えた青倉。


ベッド脇のミニテーブルには、昼食と思われるパンの袋と水と薬が。

枕元には、つい先ほどまで読んでいたであろう漫画本が山を作っている。



「そのプリント、先生からのだよな? ごめんな、急に頼んじゃって」

「ううん。熱下がって良かったね」



プリントを渡してゴミを回収する。

まだ高熱ではあるけれど、娯楽を楽しめるくらいには回復したみたいで良かった。



「……ごめんな」



一安心したところで退室しようとすると、弱々しい声に呼び止められた。


仕事を増やしてしまって申し訳なさを感じているのだろうか。

困った時はお互い様なんだから、素直に甘えていいのに。


「大丈夫だよ」と答えようとするも、青倉は続けて……。



「ここ最近、避けられてるような気がしてたから、ずっと気になってたんだ」

「え」

「話しかけてもあんま目合わせてくれねーし、家でも飯食う時以外部屋にこもりっきりだし……。いつも忙しくしてるから疲れてるだけなのかなって、思ってたんだけど……」
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