イケメンモテ男子と期間限定の同居生活
予定を崩したくない気持ちは重々承知だけど、最優先すべきは健康だから。

また、仮に早く治ったとしても、病み上がりの状態で長時間の運転は危ない。


私達が寝静まった後に話し合った結果、この決断に至ったのだそう。



「風邪といったら、青倉くんは、昨日どんなだった?」

「元気そうだったよ。朝は寝込んでたらしいんだけど、午後には熱下がったって。漫画読めるくらいにまで回復したって言ってた」



配達しに行った時の様子を話すと、「えええ! あんな熱あったのに!?」と目がまん丸に。


「枕元にいっぱい積まれてたよ」と教えて、さらに驚かせたい。

が、部屋に入ったの!? と突っ込まれるので、グッと我慢する。



「晩ご飯もおかわりして、今朝も白ご飯3杯食べたみたい」

「そんなに食べたんだ。一安心だけど、家族みんなビックリしてそう」



心配事が消えたからなのか、青倉は驚異の回復力を見せ、なんと1日で下熱した。

平熱ではあるものの、無理は禁物ということで、今日は午後から登校してくるそう。


本人は『知恵熱だから大したことないよ』と言っていたけれど、なにはともあれ、元気になって良かった。
< 105 / 156 >

この作品をシェア

pagetop