イケメンモテ男子と期間限定の同居生活
車から降りて、今一度自己紹介と挨拶をする。



「はじめまして。英 希歩です。ふつつか者ですがよろしくお願いいたします」

「いえいえこちらこそ。リョウマの母です。人が多くてちょっと騒がしいかもしれないけど、ゆっくりしていってね」



耳に届いた名前に思わず勢いよく頭を上げた。


え、え、待って。今、クラスメイトの名前が聞こえたんだけど……聞き間違い?


そうであってほしい。けど……中学の同級生でその名前の人は、私が知る限り1人しかいない。


嫌な予感がして恐る恐る表札に目を移す。


その瞬間、玄関のほうからガチャッと音が聞こえて──。



「えっ……委員長!?」



家の中から出てきたのは、上下紺色のジャージに身を包んだ青倉だった。
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