イケメンモテ男子と期間限定の同居生活
直球な告白に、目を見開いて口をあんぐりと開ける。

えええ!? 同じクラスって、中2の頃から!? 3年も私に片想いしてたの!?



「……全然信じてなさそうだな。嘘でしょ!? って顔してる」

「だ、だって、あんまそういう甘い雰囲気にならなかったし……っ」

「そりゃそうだろ。めちゃくちゃ仲いいわけじゃなかったんだから。グイグイ迫るなんてできねーよ」



プイッとそっぽを向かれてしまった。

下から顔を覗き込んでみると、ムスッとふくれっ面を浮かべている。



「じゃあ、風邪で休んだ時に言ってたことも……?」

「そうだよ。あの時は照れくさくて、自慢の委員長だよって強調したけど……恋愛の意味でも、惚れてるんだよ」



添い寝を提案したのも、毎日部屋を訪れたのも、水族館に着いていったのも。

全部ぜんぶ、私ともっと距離を縮めたかったんだと、2度目の告白を受けた。



「信じてくれた?」

「う、うんっ」
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