イケメンモテ男子と期間限定の同居生活
ちなみに、家族には内緒。
最初は、お父さんが帰ってくる年末年始に話そうかと思ってたんだけど……忙しい時期なのと、まだ赴任中ということで、3月に延期に。
ほら、私一人娘だし。この年齢には珍しく、電話するくらい仲良しだもん。
やっと家族に会えたと思ったら、「彼氏できたよ」なんて……いくら友達の息子でも、絶対寂しがると思う。
でも──。
「お兄ちゃん……」
パッと顔を正面に向けると、梨子ちゃんがジト目で私達を見ていた。
「もー、またイチャイチャして」
「いいじゃん別に。付き合ってるんだから」
呆れ気味の妹に動じず、繋いだ手を見せつけた。
ご覧の通り、梨子ちゃんにはバレてしまった。しかも初日に。
なぜなのかというと、髪を乾かしてもらっているところを見られてしまったから。
お風呂上がりにバッタリ鉢合わせて、『髪乾かそうか?』って言われて。
はじめは断るつもりでいたんだけど……付き合い始めたし、いっかと思って。和室でドライヤーかけてたら、梨子ちゃんが部屋に入ってきちゃったんだよね……。
最初は、お父さんが帰ってくる年末年始に話そうかと思ってたんだけど……忙しい時期なのと、まだ赴任中ということで、3月に延期に。
ほら、私一人娘だし。この年齢には珍しく、電話するくらい仲良しだもん。
やっと家族に会えたと思ったら、「彼氏できたよ」なんて……いくら友達の息子でも、絶対寂しがると思う。
でも──。
「お兄ちゃん……」
パッと顔を正面に向けると、梨子ちゃんがジト目で私達を見ていた。
「もー、またイチャイチャして」
「いいじゃん別に。付き合ってるんだから」
呆れ気味の妹に動じず、繋いだ手を見せつけた。
ご覧の通り、梨子ちゃんにはバレてしまった。しかも初日に。
なぜなのかというと、髪を乾かしてもらっているところを見られてしまったから。
お風呂上がりにバッタリ鉢合わせて、『髪乾かそうか?』って言われて。
はじめは断るつもりでいたんだけど……付き合い始めたし、いっかと思って。和室でドライヤーかけてたら、梨子ちゃんが部屋に入ってきちゃったんだよね……。