イケメンモテ男子と期間限定の同居生活
荷物や家具を移動させながら部屋全体に掃除機をかけ、ものの30分でお掃除が終了。

畳の上に腰を下ろし、談笑しつつ一休みしていると……。



「梨子、ちょっと来て」

「はーい」



秋恵さんに呼ばれた梨子ちゃんが退室し、青倉と2人きりに。



「この1ヶ月、色々あったな」

「そうだね」



大の字で寝転んだ青倉にそう答えて、自分も仰向けに寝転ぶ。



「昨日は大丈夫だったか? 体当たりとかされてない?」

「うん。この通り元気だから。布団も離してたし」



ぼんやりと天井を眺めながら昨夜を振り返る。


同居生活最後の夜は、梨子ちゃんと一緒に寝た。


ちょうどこのあたりで、それぞれ抱き枕を抱きしめて。

学校の話や趣味の話、家族の話に恋愛話。寝落ちするまでたくさん語り合った。
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