イケメンモテ男子と期間限定の同居生活
青倉は親近感が湧いて嬉しいのだろうけど、私は穴に身を隠したいくらい恥ずかしい。


クラス委員なのに、教科を間違えて持って帰ってきてしまうなんて。似た色合いでも表紙見れば一発で判別できるというのに……っ。


愛想笑いしながら視線を逸らし、バッグのチャックを閉める。

すると、「なぁ、委員長」といきなり顔を覗き込まれた。



「夜、寝れてる?」

「え、まぁ……一応」

「そう? 最近顔色悪いから、熟睡できてねーのかな? って気になってたんだけど……」



大雑把な青倉にでさえも気づかれていた様子。

どんだけ私ひどい顔してたんだ……。



「もしかして、俺うるさかった? だったらマジごめん。もう少し静かにする」

「いやいや、青倉のせいじゃないよ!」



両手と顔を激しく横に振る。

違う。確かにうるさいのは否めないけど、それが原因ではない。



「実は私、暗いところが苦手で……」
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